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自叙伝

業界を変えていくために

100人を達成した創立15周年の記念式典で、俺は「5年後にスタッフ200人を目指す!」と一人で気勢を上げた。その瞬間に見せた、居並ぶ幹部の「もう勘弁して」という表情はよく覚えている。

冗談ではなく本気だったが、それも即座に察知してくれて、見事に創立20周年記念式典の8ヵ月後には、なんとかスタッフ200人を達成するに至った。

俺は単に、人数を増やすことにていくことだけがすべてとは考えていないが、どうせ仕事をするなら、人生におけるかなりの時間を割くのであれば、義務や生活のためではなく、仕事で目標達成することを利用して、生きること自体を愉しんでほしいと願っている。

 

この先については、人口減少や働き手の不足を勘案して考えていくと、現状のままで維持できるものではないと考えている。これは15年前から察知していて、常に最新の情報やシステム、サービスを集めては検討し、自分なりに判断してきた。そうして今、取り組んでいるのが「ビューティーモール(美容の市場)構想」と「店舗管理の専門家集団・グランドキーパーの育成」の2点だ。

 

それぞれの詳細は第2部に譲るとして、ここでは概略のみ記しておく。前者について、アイムは2007年に第2のブランドとして「sala」を立ち上げ、トータルビューティーをご提供できる店舗を展開してきた。今後はこれを強化し、専門性を高めていくことで、名実ともにビューティーモールといえるサービスメニューを揃えていく。さらにこの展開は、生涯美容師として働くスタッフにも、さまざまな働き方を選択できる幅を広げるものであり、最終的には自分らしい未来予想図を描きながら終身雇用ができる体制をつくっていきたいと考えている。

後者については、2017年に立ち上げた経営企画室が中心となり、ここのメンバーがグランドキーパーとして、各店舗の求人や集客、店舗管理といったマネジメントを専門的に行うことを構想として描いている。これができれば、ひたすら美容の技術だけを磨いてきた美容師が、技術とお客様へのサービス提供に集中できる。

これは業界でも前例のないことであるが、新たな風を吹き込む挑戦がはじまったといえるだろう。